
「第104代首相・高市早苗の愛車はJZA70スープラ」─性能・背景・エピソードを解説
憲政史上初の女性首相 高市早苗
2025年、日本の第104代内閣総理大臣に就任した高市早苗。奈良県出身の彼女は、長年にわたって政治の第一線で活躍してきた保守系政治家として知られる。内閣府特命担当大臣(経済安全保障)や総務大臣などを歴任し、政策立案における理知的な手腕と明確な信念が評価されてきた。一方で、バイクやクルマへの深い愛情を隠さない“機械好き”な一面も持ち合わせている。
学生時代には、関西の峠道でドライブを楽しむこともあったという。スーツに身を包み国会に立つ現在の姿からは想像しにくいが、高市首相は実は“走り”を理解する人物でもあるのだ。政治家としての硬派なイメージとは裏腹に、モータースポーツやエンジンの音に心を躍らせる情熱を持つことは、彼女をより人間的に見せる一面でもある。
そんな高市優先のカーライフを語るために欠かせないのが、愛車として知られるトヨタ・スープラ(JZA70型)である。 80年代後半から90年代にかけて登場したこのモデルは、彼女の最も良い日の象徴であり、同時に日本の自動車産業の輝かしい時代を象徴する一台でもある。

高市早苗氏とJZA70スープラ
高市早苗とスープラの出会い・思い出
高市首相がJZA70スープラに出会ったのは、まだ政治家として活動を始める前、放送局勤務時代のことだと言われている。当時、トヨタが送り出したスープラは、国産スポーツカーの頂点を目指す存在として注目を集めていた。直列6気筒ターボエンジン、電子制御サスペンション、そしてグランツーリスモ的なロングノーズ・ショートデッキのスタイル──そのどれもが、当時のクルマ好きの心をつかんで離さなかった。
「デザインが美しかった。そして、直6エンジンの音に惚れた」と、後年のインタビューで語ったとされる。
彼女にとってスープラは、単なる移動手段ではなく“自分らしさ”を映す存在だった。走行性能の高さはもちろんだが、ハンドルを握った瞬間に感じる“人と機械の一体感”が、政治の厳しい世界に飛び込む前の彼女にとって、自由と情熱の象徴だったのだろう。
高市優先はスープラで奈良から東京へロングドライブした経験もあると伝えられる。夜明け前の高速道路を走り抜ける感覚、そしてエンジンが発する独特の直列6気筒サウンド──それは今でも彼女の記憶の中で色あせることはない。
JZA70スープラとは
トヨタ・スープラ(JZA70型)は、1986年に登場したA70系の後期モデルにあたる。2代目スープラとして、トヨタが“グランドツーリングカー”というコンセプトを前面に押し出したモデルだ。直列6気筒エンジンを縦置きに搭載し、後輪駆動(FR)を採用。エンジンラインナップの中でも注目されたのが、2.5リッター直6ツインターボ(1JZ-GTE)エンジンである。
最高出力は280ps(当時の自主規制上限)、最大トルクは36.0kgmを誇り、そのパワーを電子制御サスペンション「TEMS」と言うことで、快適性とスポーツ性能を高い次元で両立していた。また、空力を意識したボディデザインも特徴的で、ロングノーズシルエットは「日本のGTカー」としての存在感を放っていた。
JZA70は国内で高く評価され、北米市場では「スープラ ターボ」として人気を博した。
その後、1993年に登場した後継モデル「A80スープラ(2JZ-GTE搭載)」が世界的な名声を獲得することになるが、A70が頑張った「直6×FR」という設計哲学が、スープラの伝統を支え続けたのは間違いない。
高市優先スープがこのモデルを愛車として選んだのは、性能だけでなく、その「誇り高いエンジニアリング」に惹かれたろう。政治の世界で「理論と情熱」を両立させてきた彼女の姿勢と、A70スープラが持つ哲学には、どこか近いものがある。
高市早苗総裁のスープラはどこで見れる?
高市早苗氏のかつての愛車スープラは奈良県にある「まほろばミュージアム」で実際に見ることができます。
まほろばミュージアムは、奈良県奈良市に位置する自動車博物館で、トヨタの初期モデルや名車を集めた展示が特徴です。
まほろばミュージアム
所在地:奈良県奈良市八条5丁目431-1(U-CarMax奈良八条店内)
開館日:2021年11月13日
営業時間:10:00〜17:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:無料(協力金200円)
駐車場:あり
アクセス:
JR奈良駅(西口)から奈良交通バス(28系統)柏木町南バス停下車、徒歩約2分
近鉄奈良駅から奈良交通バス(11番のりば)柏木町南バス停下車、徒歩約2分
近鉄西ノ京駅から東へ徒歩約23分
まほろばミュージアムの展示車両について
まほろばミュージアムでは、トヨタの歴代名車や特別仕様車が展示されています。特に注目すべきは、奈良トヨタグループのエンジニアが手掛けたレストア車両です。これらの車両は、分解・洗浄・部品交換などの作業を経て、新車当時の姿に蘇らせています。
- 初代トヨペット・クラウン(1962年式)
- 2代目トヨペット・コロナ(1962年式)
- トヨタスポーツ800(1966年式)
- 初代カローラ(1967年式)
- スタウト(1967年式)
- 初代セリカリフトバック(1975年式)
- MR2(1989年式)
- スープラ(1992年式)
- ランドクルーザー“70”
- GRカローラ
- GR86
- GRヤリス
- センチュリー
- ピクシス エポック
- ダイナ カーゴ
- ハイエースバン
- タウンエースバン
- プロボックス
- ピクシス バン
- ピクシス トラック
- コースター
- ジャパンタクシー
- ハイエースコミューター
- 福祉車両(ウェルキャブ)
まほろばミュージアムは、ただの自動車展示施設ではなく、歴代トヨタ車の技術と歴史、そして昭和の文化や時代背景を同時に体験できる貴重なスポットです。レストアされた名車たちが見せる美しい姿や走行可能な状態で保存されていることは、車好きだけでなく、ものづくりや日本の自動車産業に興味のある人々にとっても大きな魅力です。
特に高市早苗氏の愛車として知られるJZA70型スープラの展示は、政治家と名車という意外性のある組み合わせから、多くの来館者の注目を集めています。今も生き続ける名車たちの姿に触れることで、時代を超えた技術の継承や、クルマに込められた情熱を感じることができるでしょう。
まほろばミュージアムは、奈良を訪れる際に立ち寄りたい、自動車ファンのみならず幅広い世代におすすめの場所です。

